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シンプロビジョニング(薄いボリューム)とシックプロビジョニング(厚いボリューム)の違い

SMBモデルのファーム4.x以降ではボリューム作成の際に
シンプロビジョニングと、シックプロビジョニングを
選択することが出来ます。
・シンプロビジョニング(薄いボリューム)とは
ボリューム作成時ではなく、実際にデータが書き込まれた時点でストレージプールの容量が割り当て済みとなり、ボリューム作成時には実際に存在しない容量を指定して作成することが可能。
例えば、ストレージプールの実容量が4TBでも、5TB以上のボリューム作成することが可能です。
いわば、「容量の仮想化」といえる機能で、いったん作成した後に、容量を増やすことも出来るので、導入時や設定変更時の厳密なキャパシティプランニングが不要になることが主なメリットです。
デメリットとしては、都度領域の割り当てを行うため、シックプロビジョニングよりも若干パフォーマンスが悪くなります。
今後、容量の拡張を予定している場合などに、予め容量の大きいボリュームを作成しておくことが出来ます。
※LUNをシンプロビジョニングで作成する場合は、ストレージの実用量を超えてデータを書き込むことがないよう、空き容量の監視を常に行っていただくようお願いいたします。
・シックプロビジョニング(厚いボリューム)とは
シックプロビジョニングは実際に存在する容量の範囲内でしかボリュームの作成が出来ます。
データが保存されていなくても、ボリュームが作成された時点でそのボリュームの容量だけストレージプールが割り当て済みとなる。
メリットとしては、すでに割り当て済みの領域にデータを書き込むだけなので、シンプロビジョニングに比べてパフォーマンスが良くなります。
Last update: 2014/11/10