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QTSのSilent Data Corruption(ユーザーが気が付かないデータ破損)に関するQ&A

次のモデルはこの問題の影響を受けません。 |
1 ベイ: 2 ベイ: 4 ベイ: 5 ベイ: 6 ベイ: 8 ベイ: 12 ベイ: |
Q1:使っている NAS がQTSのSilent Data Corruption問題の影響を受けるかどうかを判断する方法。
A1:お使いのモデルが上記のリストに含まれていればそのモデルは該当しません。
Q2:使っている NAS がこのリストにない場合の対処法 。
A2:以下のテクニカルアドバイザリーで推奨しているソリューションを参考にしてください。
https://www.qnap.com/ja-jp/technical-advisory/tec-201707-01
Q3:RAID スクラビング機能が見つかりません 。
A3:次の条件のいずれかに合致する場合には、NAS は RAID スクラビングをサポートしていません。
- そのモデルが上記リストにある。
- そのモデルが QTS 4.3.3 へのアップグレードをサポートしていない。
- ストレージマネージャーの 画面が以下の例のようになっている。
重要:お使いの NAS が RAID スクラビングをサポートしていない場合は、この問題は該当しません。
Q4:使っている NAS で RAID スクラビングが無効になっている理由
A4:これは既知の問題で、次の QTS リリースで解決する予定です。以下のワークアラウンドのひとつを実施してください。
- ストレージマネージャーでRAIDスクラビングをスケジュールします(グローバル設定 > データスクラビング)。
- コマンドラインにログオンし、次の手順を実施します。
a. 次のコマンドを使用して、お使いの RAID 5 または RAID 6 の複数のデバイス (md) ドライバーをチェック。
[~] # cat /proc/mdstat |
次の例では、RAID 5 の md ドライバーは “md1” です。
b. 次のコマンドを使用して RAID スクラビングを開始します。
[~] # echo repair > /sys/block/md1/md/sync_action |
QTS タスクバーのバックグラウンドタスクセクションで RAID スクラビングの進行状況をモニターできます。
Q5: RAID スクラビングのスケジュール方法
A5:「Storage Manager」 > 「Global Settings」 > 「Data Scrubbing」に進み、「Edit」をクリックしてスケジュールを作成します。
Q6:実施すべき RAID スクラビングの頻度
A6:QNAP では RAID スクラビングを毎月実施することをお勧めします。
Q7:RAID スクラビングの停止
A7:現在のユーザーインターフェースでは、RAID スクラビングはいったん開始すると停止できません。プロセスを停止するには、コマンドラインにログオンし、次の手順を実施します。
a. 次のコマンドを使用して、お使いの RAID 5 または RAID 6 の複数のデバイス (md) ドライバーをチェック。
[~] # cat /proc/mdstat |
次の例では、RAID 5 の md ドライバーは “md1” です。
b. 次のコマンドを使用して RAID スクラビングを停止します。
[~] # echo idle > /sys/block/md1/md/sync_action |
Q8:RAID スクラビングを実行中に NAS を再起動した場合
A8:RAID スクラビングは停止し、プロセスを再度開始する必要があります。
Q9:Silent Data Corruptionと、NAS の使用方法やインストールしているハードディスクのタイプとの関係
A9:Silent Data Corruptionは、オペレーティングシステムで検出されないエラーによってデータが意図しない変化をしてしまうことです。通常、NAS の使用とインストールされているディスクはこの問題には関係ありません。ただし、影響を受けた NAS をデータベースや仮想化プロセスに使用するとSilent Data Corruptionのリスクが高まります。また一般的に、ディスクファームウェアの問題およびディスク障害がデータ破壊を引き起こすことが知られています。
Last update: 2017/08/03