• QTSのSilent Data Corruption(ユーザーが気が付かないデータ破損)に関するQ&A

アンサーID : 005659

Q

QTSのSilent Data Corruption(ユーザーが気が付かないデータ破損)に関するQ&A

A
次のモデルはこの問題の影響を受けません。

1 ベイ: 
– TAS-168
– TS-109 / TS-109 Pro / TS-109 II / TS-109 Pro II
– TS-110
– TS-112 / TS-112P
– TS-119 / TS-119P+ / TS-119P II
– TS-120
– TS-121
– TS-128
– TS-131

2 ベイ: 
– HS-210
– TAS-268
– TS-209 / TS-209 Pro / TS-209 Pro II / TS-209 II
– TS-210
– TS-212 / TS-212P / TS-212E
– TS-219 / TS-219P / TS-219P+ / TS-219P II
– TS-220
– TS-221
– TS-228
– TS-231
– TS-239H / TS-269H
– TS-239 Pro / TS-239 Pro II / TS-239 Pro II+
– TS-259 Pro / TS-259 Pro+
– TS-269 Pro / TS-269L

4 ベイ: 
– SS-439 Pro 
– TS-409 / TS-409 Pro / TS-409U 
– TS-410 / TS-410U 
– TS-412 / TS-412U 
– TS-419P / TS-419P+ / TS-419P II / TS-419U / TS-419U+ / TS-419U II 
– TS-420 / TS-420-D / TS-420U 
– TS-421 / TS-421U 
– TS-431 / TS-431U 
– TS-439 Pro / TS-439 Pro II / TS-439 Pro II+ / TS-439U-RP/SP 
– TS-459 Pro / TS-459 Pro+ / TS-459 Pro II / TS-459U-RP/SP / TS-459U-RP+/SP+ 
– TS-469 Pro / TS-469L / TS-469U-RP / TS-469U-SP

5 ベイ: 
– TS-509 Pro 
– TS-559 Pro / TS-559 Pro+ / TS-559 Pro II 
– TS-569 Pro / TS-569L

6 ベイ: 
– TS-639 Pro 
– TS-659 Pro / TS-659 Pro+ / TS-659 Pro II 
– TS-669 Pro / TS-669L

8 ベイ: 
– SS-839 Pro 
– TS-809 Pro / TS-809U-RP 
– TS-859 Pro / TS-859 Pro+ / TS-859U-RP / TS-859U-RP+ 
– TS-869 Pro / TS-869L / TS-869U-RP

12 ベイ:
– TS-1269U-RP

Q1:使っている NAS がQTSのSilent Data Corruption問題の影響を受けるかどうかを判断する方法。
A1:お使いのモデルが上記のリストに含まれていればそのモデルは該当しません。

Q2:使っている NAS がこのリストにない場合の対処法 。
A2:以下のテクニカルアドバイザリーで推奨しているソリューションを参考にしてください。 
https://www.qnap.com/ja-jp/technical-advisory/tec-201707-01

Q3:RAID スクラビング機能が見つかりません 。
A3:次の条件のいずれかに合致する場合には、NAS は RAID スクラビングをサポートしていません。

  1. そのモデルが上記リストにある。
  2. そのモデルが QTS 4.3.3 へのアップグレードをサポートしていない。
  3. ストレージマネージャーの 画面が以下の例のようになっている。

QTS_sc01

QTS_sc02

重要:お使いの NAS が RAID スクラビングをサポートしていない場合は、この問題は該当しません。

Q4:使っている NAS で RAID スクラビングが無効になっている理由 
A4:これは既知の問題で、次の QTS リリースで解決する予定です。以下のワークアラウンドのひとつを実施してください。

  1. ストレージマネージャーでRAIDスクラビングをスケジュールします(グローバル設定 > データスクラビング)。
  2. コマンドラインにログオンし、次の手順を実施します。

a. 次のコマンドを使用して、お使いの RAID 5 または RAID 6 の複数のデバイス (md) ドライバーをチェック。

[~] # cat /proc/mdstat

次の例では、RAID 5 の md ドライバーは “md1” です。

QTS_sc03

b. 次のコマンドを使用して RAID スクラビングを開始します。

[~] # echo repair > /sys/block/md1/md/sync_action

QTS_sc04

QTS タスクバーのバックグラウンドタスクセクションで RAID スクラビングの進行状況をモニターできます。

QTS_sc05

Q5: RAID スクラビングのスケジュール方法 
A5:「Storage Manager」 > 「Global Settings」 > 「Data Scrubbing」に進み、「Edit」をクリックしてスケジュールを作成します。

QTS_sc06

Q6:実施すべき RAID スクラビングの頻度 
A6:QNAP では RAID スクラビングを毎月実施することをお勧めします。

Q7:RAID スクラビングの停止 
A7:現在のユーザーインターフェースでは、RAID スクラビングはいったん開始すると停止できません。プロセスを停止するには、コマンドラインにログオンし、次の手順を実施します。

a. 次のコマンドを使用して、お使いの RAID 5 または RAID 6 の複数のデバイス (md) ドライバーをチェック。

[~] # cat /proc/mdstat

次の例では、RAID 5 の md ドライバーは “md1” です。

QTS_sc07

b. 次のコマンドを使用して RAID スクラビングを停止します。

[~] # echo idle > /sys/block/md1/md/sync_action

Q8:RAID スクラビングを実行中に NAS を再起動した場合 
A8:RAID スクラビングは停止し、プロセスを再度開始する必要があります。

Q9:Silent Data Corruptionと、NAS の使用方法やインストールしているハードディスクのタイプとの関係 
A9:Silent Data Corruptionは、オペレーティングシステムで検出されないエラーによってデータが意図しない変化をしてしまうことです。通常、NAS の使用とインストールされているディスクはこの問題には関係ありません。ただし、影響を受けた NAS をデータベースや仮想化プロセスに使用するとSilent Data Corruptionのリスクが高まります。また一般的に、ディスクファームウェアの問題およびディスク障害がデータ破壊を引き起こすことが知られています。

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Last update: 2017/08/03

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