株式会社エクシング
サーバー統合を実現した仮想化基板とコンテンツの集約を実施したストレージ統合基盤のバックアップを、QNAP Turbo NAS TS-EC1679U-RPで構築し、ITコストを削減
株式会社エクシングは、1992年に業界に先駆けてJOYSOUNDのサービスを開始し、通信カラオケのマーケットを牽引して来ました。 着信メロディサービスなどのモバイルコンテンツサービスなどにもいち早く参画し、長年に渡ってWebベースの音楽エンタテイメントサービスを拡充してきています。
同社では、これまで分散していた一般ユーザー様向けの複数のWebサービスとカラオケ楽曲の配信の一部を統合的なシステムとして新たに構築しました。 データセンターに配置されたシステムは3つの仮想化基盤、計11台のホスト、200台弱の仮想マシンの稼働と数十TBを超えるコンテンツを保持するスケールアウト型のNASに統合されました。
システム統括部でプロジェクトをリードする吉田哲氏に仮想化による統合環境におけるバックアップについて、お話しいただきました。
『サーバー・ストレージの環境は統合され、仮想化によってサービスを柔軟に運用する環境は整って来ましたが、 そこで重要になってくるのが、仮想マシンファイル、およびコンテンツのバックアップでした。』(吉田氏)
『システムやデータが集約されればされるほど、ストレージの保全性は重要になってきます。共有ストレージやファイルサーバーに使用されているストレージには、 冗長性の高いシステムなどを採用しデータ損失を防ぐ措置は十分に施していますが、バックアップは必要になります。また、バックアップ用のストレージに高価なストレージを採用するのも本末転倒です。 そこで注目したのがQNAP Turbo NASシリーズでした。』(吉田氏)
今回のバックアップ環境に求められていたのは、RAIDによるデータ保全が計れており、容量はなるべく大きく、さらにコストもできる限り抑えることでした。
十分な処理能力と搭載HDDを含めたトータル保守サービスにより、リーズナブルなコストで導入・運用を実現
『QNAP社のNASは以前から個人的に注目してきましたが、以前はエンタープライズ環境で使うには若干心許ないかなと感じていました。 今回採用したTS-EC1679U-RPは、処理能力も高くHDDの搭載容量も4TBを16本搭載することで合計64TBと十分でしたし、 iSCSI・シンプロビジョニングへの対応やVMware Readyで仮想化環境のバックアップストレージとしては最適で、コストパフォーマンスも満足行くものでした。
また、初期導入コストを安く抑えるためにHDDを別途調達して使用する事も検討しましたが、HDDを含めたトータルな保証及び保守サービスを受けることができるフォースメディアのHDD搭載モデルを選択しました。 更に先出しセンドバック保守を契約することで、リーズナブルなコストで運用が止まるリスクを最小限にすることができました。』(吉田氏)
『導入当初は、仮想マシンのみのバックアップを予定していましたが、結果的に統合したNASのデータもバックアップすることが可能となって、想定以上の効果が出ています。 また、仮想マシンのバックアップはVMware標準の仕組みを導入しており、NASのデータのバックアップはオープンソースのソフトウェアを採用して実現しています。 これによりバックアップソフトウェアへの投資も無くなり、コスト削減に大きく貢献しています。
今後はバックアップストレージの容量増設や可用性の向上が課題となります。 QNAPはファームウェアの更新で追加機能を利用できるのも魅力で、近日リリースのRAID拡張エンクロージャーや将来対応予定のフェイルオーバー機能に期待しています。』(吉田氏)