現在位置: ホーム / NComputing / サービス&サポート / L300ネットワーク構築ガイド

L300ネットワーク構築ガイド

NComputingのLシリーズのアクセスデバイスはイーサネットインタフェースとIPプロトコルを通してホストコンピュータに接続します。ここでは、Lシリーズデバイスの構築における、ネットワーク要件と構成例について説明します。NComputingはUser eXtensionプロトコル(以下UXP)(TCP/UDP/IPプロトコルの上で稼働する非常に効率的で、独占であるターミナルサービスプロトコル)を利用します。UXP上の性能の最適化と良好なユーザー・エクスペリエンスを得るためには、以下のネットワーク要件を参照してください。

*ここではIPネットワークとネットワーク構成に対する知識がある前提で説明いたします。

ネットワークポート

以下のポートはホストPCとLシリーズアクセスデバイスとのコミュニケーションに使用されます。

セッションデータ
(I/O,およびUSBコミュニケーション)
TCP: 27605, 27615, 3581, 3597, 3645, 3646
管理用
(F/Wのアップデート、ホスト識別、およびリモート構成)
UDP: 1027, 1283, 3581

 

使用用途使用帯域の目安(Mbps)
オフィス系アプリケーション 0.3
マルチメディアストリーミング(*1) 4〜10
USBデータ通信 8
推奨プロビジョニング(*2) 8〜10

*1 動画の映像や音声が、滑らかに再生されることを保証するものではありません。
*2 本推奨値は、あくまで目安です。

以上の数値から、10〜12デバイス程度の構成であれば、100Mbpsネットワーク上にvSpaceホストサーバーとL300デバイスで構成できますが、より多くのデバイスを接続したり、他のトラフィックと共有したりする場合は、ギガビットネットワークにて構成することを推奨します。

 

IPアドレスとルーティング

Lシリーズは、固定IPアドレス、またはDHCP取得によるIPアドレスのいずれかを利用できます。UDPブロードキャストとユニキャストトラフィックを使用するため、デバイスが対応するホストPCと同じサブネット(または、VLAN)に設置されることを推奨します。これにより、デバイスのネットワーク発見機能(ホスト検出機能)などの管理機能が完全に機能することになります。

注意:標準的な192.168.X.Xネットワークアドレシング体系の使用を推奨します。
Lシリーズデバイスの性能を十分に発揮させるためには、ホストサーバーと同一ネットワーク内に構成することを推奨します。適切なポートフォワーディングによって、インターネット(WAN)越しで接続することも可能ですが、パフォーマンスが低下する可能性があります。また、Lシリーズデバイス自身に、通信の暗号化を行う機能はありませんので、インターネット(WAN)越しで接続する場合は、VPN環境にて行っていただくことを推奨いたします。

 

ネットワーク最適化ポイント

  • すべてのデバイスと、それらがアクセスするホストサーバーが同じネットワーク上に構成されることを推奨します。
  • ギガビットネットワーク(スイッチやルーター)で構成する場合、ホストサーバーもギガビットに対応していることが必要です。※ Lシリーズデバイス自体は、10/100BaseT対応となります。
  • JumboFramesは無効にしてください。Lシリーズクライアントセッションにおいて、不安定要素になることがあります。
  • ネットワーク性能を向上させるために、なるべくデバイス毎の経路を分けてください。
  • 同じLシリーズデバイスから複数のホストサーバーにアクセスする場合、各ホストでレジストレーションを行ってください。このコミュニケーションはTCPポート3630の上で行われます。

 

ネットワーク構成例

【構成例1】シンプルな単独のネットワークにL300を接続して使用します。

L300ネットワーク構築構成例1

 

【構成例2】大規模な構成の場合、L2スイッチなどを導入してネットワークセグメント分離しますが、パフォーマンスを低下させてないようにスイッチ間の接続はギガビットイーサなど高速なネットワークで接続します。

L300ネットワーク構築構成例2

 

ネットワーク関連のトラブルシューティング

基本的なトラブルシューティングは以下を参考としてください。

ホストからデバイスが見つからない

ホストからデバイスに対して、PINGテストを実行してください。PINGテストに失敗した場合、すべてのネットワークケーブルが正常に接続されていること、IPアドレスが正しく割り当てられていることを確認ください。PINGテストに成功した場合、ホストとデバイスが同じサブネットであることを確認し、ホストサーバー上で動作しているファイアウォールやアンチウィルスなどのソフトを一時的に停止してみてください。それらのアプリケーションが原因で、デバイスを発見できないことが判明した場合、それらのアプリケーションで使用ポートの設定や除外設定などを行ってください。

デバイスからホストに接続しようとするとき、接続を開始した後で、すぐにサーバー選択画面に戻ってしまう

デバイスにオートログインを設定している場合、そのログインユーザ名やパスワードに誤りがないことを確認してください。あるいは、ホストサーバーのvSpaceやデバイスのレジストレーションが済んでいないとき、このような現象になることがあります。レジストレーションを行ってから、再度接続してください。

デバイスが、“Connecting Server” 画面でフリーズしてしまう

新しいホストPCに接続するときは、必ずデバイスはファームウェア起動を実行します。このプロセスは、NComputingの登録サーバーでの認証を必要としているためで、登録サーバーに到達できない場合、この状態になることがあります。ポート3630が空いていることを確認し、まずはレジストレーションを行ってください。
注:同一のデバイスが、定常的に2つ以上のホストを切り替えて使用する場合、デバイスがホストを切り換えるたびにこのようなファームウェア起動を行いますので、必ずホストサーバーがインターネット接続できる必要があり、かつポート3630が空いている必要があります。

デバイスのエラーメッセージ “The session was closed but your data is not lost...”

このメッセージは、アクティブなデバイスが、接続を確立させた後に通信を遮断されたときに表示されます。原因としては、著しいパケット損失などにより、アクセスが途切れてしまったことなどが考えられます。またホスト上で動作しているファイアウォールやアンチウィルスなどが原因となることもありますので、それらのアプリケーションを一時停止してみてください。それらのアプリケーションが原因であることが判明した場合、それらのアプリケーションでポートの設定や除外設定などを行ってください。

デバイスのエラーメッセージ “Server yet not ready”

最新のvSpaceにバージョンアップしてください。

デバイスのエラーメッセージ “Cannot connect to server”

このメッセージは、デバイスが指定したホストサーバーから応答を受けなかったことを示します。PINGテストを実行し、ホストサーバーとデバイスが通信できることを確認してください。PINGが正常であるにも関わらず、エラーメッセージが表示される場合は、vSpaceを一度アンインストールし、再度インストールしなおしてみてください(最新版を推奨)。

デバイスのエラーメッセージ“IP Conflict Detected”

このメッセージは、ネットワーク上で既に使用中のIPアドレスと、Lシリーズのデバイスに割り当てられたIPアドレスが重複したことを示しています。デバイスがDHCP取得を使用しているなら、これは、DHCPサーバが既に使用中のアドレスを付与したか、またはネットワーク上に複数のDHCPサーバが存在してしまっていることになります。デバイスが静的IPアドレスを使用しているなら、異なるアドレスを割り当ててください。

デバイスのエラーメッセージ “This client firmware is unsupported...”

このメッセージは、デバイスのファームウェアが、現在動作しているvSpaceのバージョンに対して、旧世代のものであることを示します。デバイスのファームウェアをバージョンアップしてください。