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株式会社インタースペース

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社内業務システムの仮想環境のデータストア、バックアップ用の高性能ストレージを増強することで快適なシステム活用環境を実現

株式会社インタースペース(以下、インタースペース)では、社内の業務システムの仮想環境のデータストアとバックアップ容量を拡大するため、QNAPのエンタープライズNAS製品であるQNAP ES2486dc(以下、ES2486dc)、QNAP TS-h1283XU-RP(以下、TS-h1283XU-RP)、QNAP TS-h1886XU-RP(以下、TS-h1886XU-RP)を導入。高いパフォーマンスを発揮しながら、高可用性環境を実現。十分なストレージ容量を確保したストレージ環境は、日々の社員の円滑な業務推進をサポートしている。

 
interspace_logo.png会 社 名 : 株式会社インタースペース
所 在 地 : 東京都新宿区西新宿2-4-1新宿NSビル8F
設  立 : 1999年11月8日
従業員数 : 324名(単体)446名(連結)(2020年9月末現在)
概  要 :
日本のビジネス界をインターネットの力を持って社会を変革し、改めて元気な日本を造ることを目標に1999年に設立。以後アフィリエイト事業を中心にビジネスを展開し、変化する事業環境の中で新しい価値を提供することで社会貢献を続けている。
 

課題

  • 社内業務システムの仮想環境用と社内共有用のストレージを1台のマシンで稼働
  • ストレージ容量が不足してきて、新たなストレージの導入が必要だった

ソリューション

  • エンタープライズNAS製品であるQNAP ES2486dc、QNAP TS-h1283XU-RP、QNAP TS-h1886XU-RPを導入し、十分なストレージ容量を確保
  • デュアルコントローラーによる高可用性を実現するとともにオールフラッシュ環境や重複排除機能も整備

効果

  • 高パフォーマンスを維持したまま、ストレージ容量の拡大を低コストで実現
  • 重複排除機能により容量の削減とバックアップ処理時間の短縮を実現
  • システム全体のストレージ容量が増強されたことにより、社内共有環境の改善などユーザビリティーの向上を実現
 

社内の業務システムで運用するストレージの容量不足が課題に

インタースペースは、日本のビジネス界をインターネットの力を持って社会を変革し、改めて元気な日本を造ることを目標に1999年に設立。アフィリエイトサービスプログラムである「アクセストレード」を中心にB to Bビジネスを推進してきたが、近年は子育てをする母親向けに情報を提供する「ママスタ」やファッション、美容、恋愛などの最新トレンドを発信する「4MEEE(フォーミー)」を運営するなど、B to Cの事業にも注力している。

インタースペースでは社内向けの業務システムを自社内で運用しているが、そこで活用されていたストレージの容量に関して課題を抱えていた。

「業務システムを運用している仮想サーバーのバックアップ用のストレージと社内共有用のストレージを1台のマシンで運用していましたが、容量が不足してきたことから、両者を分離してするために新しいストレージの導入が必要になりました」と情報システム部 制作グループ チーフエンジニア 小林氏は説明する。

それまで運用していたストレージは社内共有環境専用機として稼働させ、業務システムが稼働する仮想サーバーのバックアップ用のストレージについては、新しい機器を導入することになった。

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本社サーバールームの仮想環境のストレージとして稼働するQNAP ES2486dcおよびQNAP TS-h1283XU-RP
 

デュアルコントローラー、オールフラッシュ対応、重複排除機能といった要件を低コストで実現するQNAP製品の採用を決定

日々運用される業務システムではネットワーク管理、ユーザーのクライアントのログ管理、IT資産管理などに使われ、ストレージでは大量のI/Oが発生する。従って新たに導入されるストレージにも高いレベルのパフォーマンスが求められた。

「業務システムで運用するためには高可用性が求められるので、デュアルコントローラーモデルで冗長化を図ることが必須でした。さらにオールフラッシュで高速のデータ転送が可能なこと、重複排除の機能で容量の効率化を図れるという点も要件としました。また導入後にも追加でディスクを調達できるという点も重要でした。これらの要件を満たしながら、コスト面でも優位性があるという観点から導入製品を選定しました」(小林氏)。

こうした要件から選んだ導入候補製品の1つがQNAPだった。小林氏はQNAPのストレージ製品を検討するためフォースメディアに打診したところ、実機を借りてテストすることになった。

「以前、ストレージを導入した際に、QNAP製品も候補に挙がったことからフォースメディアに相談した経験があり、非常に丁寧に対応していただいたことから、今回もフォースメディアにお願いすることになりました。借りた機器はHDDを搭載したものだったので、社内でSSDに差し替えてテストを行いました。結果として想定していたパフォーマンスを得られることが確認できました。またコスト比較でも、他社製品と比べてQNAPであれば4分の3程度のコストで済むことが分かりました」(小林氏)。

こうした評価を受けて、2020年12月末にQNAPのストレージ製品の採用が決定した。本社サーバールームの仮想環境のデータストア用ストレージとしてES2486dcが1台、そのバックアップ用としてTS-h1283XU-RPが1台設置され、両者間はSnapSyncによりレプリケーションが行われる。さらに本社とは別のデータセンターで運用される仮想環境のバックアップ用としてTS-h1886XU-RPが1台導入されることになった。年明けから順次導入作業が始まり、2月までには新環境が整備された。

「QNAP製品は、GUIでもコマンドラインでも操作できるので、セットアップ作業は非常に簡単でした。SSDを調達する都合から稼働開始は2月になりましたが、実際の環境構築作業は1~2週間程度で完了しています」(小林氏)

 

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重複排除機能によりストレージ容量の削減とバックアップ時間の短縮を実現

新環境は想定通りのパフォーマンスで順調に稼働を続けている。

「SnapSyncの実装が少し遅れましたが、今では問題なく稼働しています。ストレージの管理に当たって幾つか不明な点がありましたが、フォースメディアのサポートを活用して、その都度スムーズに解決することができました。ストレージでアラートが発生した場合でも、メールで通知されるので、すぐに確認して対処することができます」(小林氏)。

新しいストレージ環境の機能面では、特に重複排除機能が評価されている。

「重複排除は期待していた通りに機能していますね。重複したバックアップデータを自動的に削減するので、バックアップデータのサイズ削減を実現し、ストレージ環境の容量拡大という当初の目的をより効率的に達成できていると思います」(小林氏)。

QNAPの重複排除処理では、バックアップデータのサイズを最大75%まで縮小可能で、容量削減とともにバックアップ処理の高速化も実現する。

今回ストレージを増強したことにより、社員がより快適にシステムを活用できる環境が整った。

「仮想環境のバックアップ環境が変わったことはユーザーには分からないかもしれませんが、システム全体のストレージ容量が拡大されたことで、例えば社内共有環境に保存可能なデータ容量が増えるなど、利便性は大きく向上していると思います」(小林氏)。

インタースペースでは、今後はクラウド環境の活用も視野に入れている。

「現在オンプレミス環境で社内の業務システムを運用していますが、今後はクラウドも取り入れたハイブリッド環境の活用を検討していきたいと考えています。QNAPはクラウドストレージへのスムーズなアクセスを可能にするアプリケーションHybridMountを活用できるので、ハイブリッド環境に移行した際も役立つのではないかと期待しています」(小林氏)。

 

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