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株式会社三友製作所

生産管理や機械稼働率管理システムの導入など社内のIOT化の一環で電子黒板を採用

 

プロフィール

株式会社三友製作所株式会社三友製作所(以下、三友製作所)は、医療用分析機器関連製品の製造、電子顕微鏡関連の付属品の製造、半導体故障解析用ツールの製造を行う企業で、1946年に茨城県常陸太田市に創業以来、現在は3か所の製造拠点にて特殊な計器の設計、機械加工、組立・調整まで一貫した生産体制を整え、さらに次世代を見据えた技術開発にも取り組まれています。

 

背景

三友製作所では、2013年に田所工場長が就任以来、生産性向上のため社内のIT化を進めており、その一環で、大画面のタブレットPCの様な自由な使用ができる電子黒板の導入を検討されていたそうです。

導入以前は、社内の設計部と機械製造部とのデザインレビューで図面の確認を行う際、PCの画面を大型モニターへ投影し3D CADやCADシミュレータを起動させて会議を行っていたそうです。使用している3Dの図面を画面上で動かしたり、細かい部分の説明をするためには、毎回モニターを離れて接続元のPCを操作しなくてはいけない上、会議内に交換した意見を回覧するため議事録としてまとめたり、話し合った内容に対する進捗確認などのやり取りには毎回時間がかかっており、大変不便で、会議を効果的に進めるためにはタッチパネル式の電子黒板が必要だと導入を考えておられました。

三友製作所内で使用している3D CADなどソフトウェアをスムーズに動かすためには、電子黒板はCorei5以上のCPUスペックがり、64ビットで動くものという必須条件がありました。導入を決めてからは、他社の展示会へ参加したり、取引先からの提案製品も検討されたそうですが、専用アンドロイドで制御されていたり、納期や価格が合わなかったり、なかなか条件に沿う製品が見つからずにいました。そんな折、取引先に相談したところ、ちょうどいい電子黒板があるとのことでNewline製品に出会いました。早速、使用中のソフトをインストールし、三友製作所内でデモを行いました。希望通りの内蔵PC(OPS)のスペックでソフトも問題なく動き、また、アンドロイド画面の直感的な操作や、さらに手ごろな価格も採用の決め手になりました。

株式会社三友製作所 IB65画面   株式会社三友製作所 IB65画面操作



効果

当初の課題であったデザインレビューではモニター画面上で3D CADを直接動かしたり、修正指示や提案意見を手書きで直接書き込みしたりできるので会議の進行がとてもスムーズになったそうです。デザインレビュー後、画面保存も簡単にできるので議事録がとりやすく、会議の臨場感そのままに記録した画像データを共有することで、会議数を減らすことも期待できます。得意先との打ち合わせ等に可動式の大型モニターとしても大変便利に使用できるので、追加で2台目をご購入いただきました。

 

今後の展開

IBシリーズを導入してから、会議での課題はクリアできました。IBシリーズには内蔵PC(OPS)をバンドルしているので工場内で汎用の可能性は認識しており、模索中といいます。

田所工場長「今は生産管理もIOTネットワーク対応が必要不可欠。現在、当社で試験的に導入しているのは、1台の加工機にIOT機器を取り付け、加工機を専用ソフトで社内ネットワークに接続、製造過程の稼働時間をモニタリングできるシステムです。データを分析すれば加工機稼働率や1つの工程にかかっている時間、コストまで管理できるようになる。稼働率を見える化することで加工者の技術向上にもつなげられ、生産性向上やコスト削減にも役立てられると考えています。IOT機器の導入コストは安くないけれど、今後は少しずつ導入機械を増やしていきたい考えています。」また、お得意様とのミーティングやプレゼンテーションにも、IBシリーズで画面を共有しながら便利に活用いただけるとお話くださいました。

 

加工機がひしめく工場内や事務所内はとてもきれいに整理整頓されており、清潔な雰囲気の三友製作所。筆頭ベンダーとして親会社にも認められている上、毎年新卒採用を行い、次世代の人材育成にも力を入れているという。新しい技術や取り組みにも積極的なエネルギーが伝わるインタビューでした。