Hybrid Backup Sync を使用し、QNAP NAS のファイルをバックアップ / 復元 / 同期する
Hybrid Backup Sync にはバックアップ、復元、同期の機能が統合されており、QNAP NAS のファイルをローカルストレージ、リモートストレージ、クラウドストレージに簡単にバックアップしたり、同期したりできます。これによって包括的なデータバックアップや効果的な障害復旧計画が可能になります。
Hybrid Backup Sync を利用するには、QTS 4.2.0 (以降) をインストールする必要があります。
Hybrid Backup Sync を使用し、QNAP NAS のファイルをバックアップ/復元/同期する
Hybrid Backup Sync の使用方法
- Hybrid Backup Sync をインストールする
- Hybrid Backup Sync の使用を開始する
ストレージ領域を作成する
QNAP NAS でファイルのバックアップジョブを作成する
- ローカルバックアップジョブを作成する
- リモートバックアップジョブを作成する
- クラウドバックアップジョブを作成する
ファイルを QNAP NAS に復元する復元ジョブを作成する
- 復元ジョブを作成します。
- 宛先から復元ジョブを作成する
QNAP NAS でファイルの同期ジョブを作成する
- ローカル NAS とファイルを同期する同期ジョブを作成する
- リモート NAS/サーバーとファイルを同期する同期ジョブを作成する
- 2.1 ローカルフォルダーとリモートフォルダーの間の一方向同期
- 2.2 ローカルフォルダーとリモートフォルダーの間の双方向同期
- クラウドとファイルを同期する同期ジョブを作成する
- 3.1 ローカルフォルダーからクラウドにファイルを一方向同期する
- 3.2 ローカルフォルダーとクラウドの間の双方向同期
Hybrid Backup Sync の使用方法
- Hybrid Backup Sync をインストールする
Hybrid Backup Sync を QNAP NAS にインストールするには、最初に管理者として NAS にログインし、インターネットに接続されていることを確認します。 [App Center] > [QTS 必須] または [バックアップ/同期] の順に進み、ページを下にスクロールして Hybrid Backup Sync を見つけ、[+インストール] をクリックします。
- Hybrid Backup Sync の使用を開始する
インストールが完了したら、メインメニューまたはデスクトップのショートカットアイコンをクリックし、Hybrid Backup Sync を使用を開始します。
ストレージ領域を作成する
ストレージ領域を前もって用意すると、ストレージ領域の管理が楽になり、バックアップジョブの作成時に時間が節約されます。
ストレージ領域を作成するには、メインページの [ストレージ領域] に進み、作成ボタンをクリックしてウィンドウを開きます。ウィンドウにはストレージ領域のさまざまなオプションが表示されます。
ストレージ領域を作成する場所を選択します。
ローカルストレージ領域の場合、フォルダーを選択して [OK] をクリックするだけでストレージ領域を設定できます。
リモートストレージ領域とクラウドストレージ領域の場合、ストレージ領域を設定する前にリモートプロファイルを作成する必要があります。
[新規プロファイル] を選択し、[設定] をクリックし、リモートプロファイルを作成します。
リモート IP アドレス/ホスト名とパスワードを入力し、[テスト] をクリックして接続を確認します。 接続できたら、[OK] をクリックしてそのリモートプロファイルを作成します。
リモートプロファイルを作成したら、それとフォルダーを選択し、[適用] をクリックしてリモートストレージ領域を設定します。
リモートアカウントを作成した後、別のフォルダーをストレージ領域として選択する場合、ドロップダウンリストでリモートアカウントを 1 つ選択し、フォルダーを選択し、リモートストレージ領域を設定することもできます。
クラウドストレージ領域を作成する場合、クラウドストレージプロバイダー/サポートされるプロトコルを選択し、[クラウドストレージ領域の作成] ウィザードを開きます。
[設定] をクリックし、クラウドプロファイルを作成するための認証ウィザードを開きます。必要なアカウント情報を入力します。
クラウドプロファイルが作成できたら、ドロップダウンリストからクラウドプロファイルを選択してください。
ストレージ名とコンテナー/バケット/ボールト名を入力します。 [適用] をクリックし、クラウドストレージ領域の作成を完了します。
QNAP NAS でファイルのバックアップジョブを作成する
QNAP NAS でファイルをバックアップするには、[バックアップジョブの作成] を選択し、ローカルバックアップ、リモートバックアップ、クラウドバックアップのいずれかを選択し、バックアップジョブの作成を開始します。
- ローカルバックアップジョブを作成する
NAS のファイルをローカルフォルダーまたは外付けデバイスにバックアップするには、[ローカルバックアップ] を選択します。
ソースロケーションとバックアップ先を選択し、[適用] をクリックします。
バックアップジョブのストレージ領域を作成すると、それが [バックアップ先] ドロップダウンリストに表示されるはずです。それをバックアップ先として選択できます。
ストレージ領域を作成していない場合、このページで作成できます。 [ローカルストレージの選択] をクリックし、[ローカルストレージ領域の追加] を選択し、[ローカルストレージ領域の作成] ウィザードを開きます。ストレージ領域にするフォルダーを選択し、[OK] をクリックします。
バックアップジョブの作成ページでは、ジョブを作成直後に実行できます。その場合、[今すぐバックアップする] を選択します。また、[マルチバージョンバックアップを有効にする]オプションも選択可能です。
- リモートバックアップジョブを作成する
NAS のファイルをリモート NAS にバックアップするには、[リモートバックアップ] を選択します。
ソースロケーションとバックアップ先を選択し、[適用] をクリックします。
バックアップジョブのストレージ領域を作成すると、それが バックアップ先ドロップダウンリストに表示されるはずです。それをバックアップ先として選択できます。
ストレージ領域を作成していない場合、このページで作成できます。 [リモートストレージを選択] をクリックし、[リモートストレージ領域の追加] を選択し、[リモートストレージ領域の作成] ウィザードを開きます。 詳しくは、「ストレージ領域を作成する」をご覧ください。バックアップジョブの作成ページでは、ジョブを作成直後に実行できます。その場合、[今すぐバックアップする] を選択します。また、[マルチバージョンバックアップを有効にする]オプションも選択可能です。
注記: マルチバージョンバックアップを使用するためには、リモート NAS に Hybrid Backup Sync をインストールする必要があります。 - クラウドバックアップジョブを作成する
NAS のファイルをクラウドストレージにバックアップするには、[クラウドバックアップ] を選択します。
ソースロケーションを選択します。バックアップ先には、クラウドストレージを選択し、フォルダー名を付けるか、既存のフォルダーを選択してください。 それから [適用] をクリックします。
バックアップジョブのストレージ領域を作成すると、それがバックアップ先ドロップダウンリストに表示されるはずです。それをバックアップ先として選択できます。
ストレージ領域を作成していない場合、このページでも作成できます。 [クラウドストレージの選択] をクリックし、[クラウドストレージ領域の追加] を選択し、ウィンドウを開きます。ウィンドウにはクラウドサービスオプションが表示されます。クラウドストレージプロバイダー/サポートされるプロトコルを選択し、[次へ] をクリックし、[クラウドストレージ領域の作成] ウィザードを開きます。 詳しくは、「ストレージ領域を作成する」をご覧ください。
ファイルを QNAP NAS に復元する復元ジョブを作成する
QNAP NAS にファイルを復元するには、[Restore (復元)] を選択し、ローカル NAS、リモート NAS、クラウドのいずれかからの復元を選択します。
- 復元ジョブを作成します。
ファイルをローカル NAS に復元するには、バックアップジョブの場所 (ローカル NAS、リモート NAS、クラウド) を選択し、[バックアップジョブ] を選択し、復元ジョブを作成するバックアップジョブを選択します。
[次へ] をクリックし、復元ジョブの作成を開始します。最初に復元するソースを選択します。 マルチバージョンバックアップが有効になっている場合、復元するバージョンを選択できます。 次に、[元のフォルダーに復元する] を選択するか、別の復元先を選択し、 [適用] をクリックします。
サブフォルダーを追加し、復元先として選択することもできます。 フォルダー名を入力し、追加ボタンをクリックしてサブフォルダーを追加します。
デフォルトでは [今すぐ復元する] が選択されていることに注意してください。 復元ジョブをすぐに実行しないのであれば、この選択を外してください。
競合ポリシーとして、「名前の変更」、「上書き」、「スキップ」のいずれかを選択します。
- バックアップ先から復元ジョブを作成する
ファイルをバックアップ先からローカル NAS に復元するには、ファイルの場所 (ローカル NAS、リモート NAS、クラウド) を選択し、[デスティネーション] を選択し、復元ジョブを作成します。
ローカル NAS からファイルを復元する場合、最初に [ローカル NAS] を選択し、[次へ] をクリックします。復元するソースを選択し、宛先フォルダーを選択し、[元のフォルダーに復元する] を選択するか、他のフォルダーを選択します。 [適用] をクリックします。
サブフォルダーを追加し、復元先として選択することもできます。 フォルダー名を入力し、追加ボタンをクリックしてサブフォルダーを追加します。
デフォルトでは [今すぐ復元する] が選択されていることに注意してください。 復元ジョブをすぐに実行しないのであれば、この選択を外してください。競合ポリシーとして、「名前の変更」、「上書き」、「スキップ」のいずれかを競合時の処理として選択します。リモート NAS からファイルを復元する場合、最初にリモートサーバーを選択し、[次へ] をクリックし、ジョブを作成する必要があります。 このページで復元ジョブのリモートプロファイルを作成できます。 ドロップダウンリストから [新規プロファイル] を選択します。残りの設定はリモートプロファイル作成時と同じです。
クラウドからファイルを復元する場合、最初にクラウドストレージ領域を選択し、[次へ] をクリックし、ジョブの作成を開始します。 このページでは、復元ジョブのクラウドストレージ領域を作成することもできます。 [クラウドストレージ領域の追加] を選択し、クラウドストレージ領域を作成します。 残りの設定については、「ストレージ領域を作成する」をご覧ください。
クラウドからファイルを復元するための復元するソースの設定は、ローカル NAS やリモートサーバーからファイルを復元する場合の設定と少しだけ異なります。
フォルダーがクラウドストレージ領域にある場合、復元するフォルダーを選択し、復元されるコンテンツを選択します (メタデータとデータ、もしくはメタデータのみ)。 フォルダーがクラウドストレージ領域にない場合、復元されるコンテンツをそのまま選択します。 次に、[元のフォルダーに復元する] を選択するか、ファイルを別の復元先に復元することを選択し、[適用] をクリックします。
QNAP NAS でファイルの同期ジョブを作成する
QNAP NAS からファイルを同期するには、[同期] を選択し、ローカル NAS、リモートサーバー、クラウドのいずれかとファイルを同期します。
- ローカル NAS とファイルを同期する同期ジョブを作成する
ローカルフォルダーから別のローカルフォルダーまたは外付けデバイスにファイルを同期するには、[ローカル NAS と同期] を選択します。
ソースファルダと宛先フォルダーを選択します。 [追加] をクリックし、フォルダーペアを追加します。
同期ジョブにフォルダーのペアを追加したら、[適用] をクリックして同期ジョブを作成します。同期ジョブに追加しない場合、フォルダーペアを削除することもできます。 その場合、削除ボタンをクリックしてください。
サブフォルダーを追加し、ソースまたは宛先のフォルダーとして選択することもできます。 その場合、フォルダー名を入力し、追加ボタンをクリックします。
- リモート NAS/サーバーとファイルを同期する同期ジョブを作成する
ローカルフォルダーからリモート NAS/サーバーにファイルを同期するとき、一方向または双方向を選択できます。
- 2.1. ローカルフォルダーとリモートフォルダーの間の一方向同期
[一方向同期] を選択し、[ローカルをリモートに同期] をクリックします。
ネットワークプロトコルの 1 つを選択し、[次へ] をクリックします。同期先としてリモートプロファイルを選択します。 リモートプロファイルを作成している場合、それはリモートサーバードロップダウンリストに表示されるはずです。それを同期先として選択できます。
リモートプロファイルを作成していない場合、このページで作成できます。 リモートサーバードロップダウンリストをクリックして [新規プロファイル] を選択し、[リモート接続の追加] ウィザードを開きます。 リモート IP アドレス/ホスト名とパスワードを入力し、[テスト] をクリックして接続を確認します。 接続できたら、[OK] をクリックしてそのリモートプロファイルを作成します。
残りの設定はローカル同期ジョブの作成と同じです。
- 2.2. ローカルフォルダーとリモートフォルダーの間の双方向同期
[双方向同期] を選択し、[リモートサーバーと同期します] をクリックします。 残りの設定は一方向リモート同期ジョブの作成と同じです。
注記: 双方向同期の場合、両方のホストで GMT 時間形式をサポートし、時間設定を同じにする必要があります。この設定は NTP サーバー設定で構成できます。
- 2.1. ローカルフォルダーとリモートフォルダーの間の一方向同期
- クラウドとファイルを同期する同期ジョブを作成する
ローカルフォルダーからクラウドにファイルを同期するとき、一方向または双方向を選択できます。
- 3.1. ローカルフォルダーからクラウドにファイルを一方向同期する
[一方向同期] を選択し、[クラウドと同期] をクリックします。
ローカルフォルダーからクラウドフォルダーにファイルを同期するか、クラウドフォルダーからローカルフォルダーにファイルを同期できます。 同期方向を選択し、クラウド同期ジョブを作成します。
同期先としてクラウドプロファイルを選択します。
クラウドプロファイルを作成している場合、それはアカウントリストに表示されるはずです。それを同期先として選択できます。クラウドプロファイルを作成していない場合、このページでも作成できます。 クラウドサービスの 1 つを選択し、クラウドアカウントを認証します。 クラウドプロファイルを選択したら、[次へ] をクリックしてクラウド同期ジョブの作成を開始します。 残りの設定はローカル同期ジョブの作成と同じです。
- 3.2. ローカルフォルダーとクラウドの間の双方向同期
[双方向同期] を選択し、[クラウドと同期] をクリックします。 残りの設定は一方向クラウド同期ジョブの作成と同じです。
- 3.1. ローカルフォルダーからクラウドにファイルを一方向同期する