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WasabiクラウドストレージとQNAP NASのデータ同期

オンプレミス環境にあるデータを簡単にしかも低コストでクラウド保管しておきたいという要望にぴったりなソリューションです。QNAP QTS/QuTS hero NASは多くのクラウドと連携をとることが出来ます。

今回はWasabiクラウドストレージとオンプレミス環境にあるQNAP NASのデータ同期を試してみました。Wasabiはオブジェクトストレージということもあり、大容量で使うことができ、しかも他社サービスよりも低コストで使えるというのがウリです。

NAS共有フォルダ内データをWasabi内に作成したバケットにデータ同期します。データ同期にはQNAP NSA上で無償でインストール出来るHBS3 (Hybrid Backup Sync 3)を使います。同期するタイミングはスケジュール設定により変更ができます。イメージとしては下図の通りです。

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まずは、Wasabiクラウドストレージにログインして、バケットの作成とキーの入手を行います。

Wasabiログイン画面

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新規でデータ保存用のバケットを作成します。

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アクセスキーと秘密キーを入手します。これは後ほど、HBS3からWasabiへの接続時に必要な情報です。

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ここからはQNAP NAS側での設定です。App CenterからHBS3をインストールしてから、起動してください。同期ジョブの作成を行っていきます。最初に同期先を選択します。初回接続のため、まだWasabi接続用のアカウントがありません。一覧の中から "Wasabi"アイコンをクリックして下さい。

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先ほど Wasabi側で入手したアクセスキーと秘密キーを入力して、作成ボタンをクリックします。

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アカウントが登録されました(下画面では "Wasabi 1"。これをクリックしてから、選択ボタンをクリックします。

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バケット名のプルダウンから、先ほどのWasabi上で作成したバケットを選択します。

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NAS側の同期をしたい共有フォルダ(下画面では”デモ用共有”)、Wasabi側はバケットに直接なのでルート( “/” )を選びます。バケット内にあるフォルダを指定しての設定も可能です。

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同期間隔を設定します。下画面では、0:00AMに同期開始して、1時間間隔で増分データの同期を行っていくという設定です。(次スライド画面で”今すぐ同期”にチェックを入れれば、すぐに同期開始は出来ます)

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このジョブの作成後すぐに同期処理を開始したい場合は、“今すぐ同期”にチェックを入れて、次へ進みます。

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その他の詳細設定も行えます。例えば、転送速度の制限を行うことも出来ます(デフォルトは無制限)。今回は何も変更はしません。

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要約画面です。作成をクリックしてジョブ作成完了です。

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ジョブが作成完了して、既に初回データ同期も完了した後の画面です。

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Wasabi側のバケット内にQNAP NASのデータが同期されていることを確認できます。

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2022/9/6 TS