Hybrid Backup Sync
マルチクラウドバックアップ、データの重複排除、手軽に復元、柔軟に同期
Hybrid Backup Sync はバックアップ、復元、同期機能をひとつの QTS アプリに統合しました。データを簡単にローカル、リモート、クラウドストレージへ転送することで、包括的なデータストレージや障害復旧プランとして扱えるようになります。ソース側でデータの重複排除を行う QuDedup 技術を活用することで、保存先のストレージにおける世代管理バックアップ効率を大幅に向上でき、ストレージ消費が最適化されます。
3-2-1 バックアップ戦略と復旧計画を立てる
完璧なバックアッププランというものはありませんが、3-2-1 バックアップは良いスタートとなるでしょう。重要なファイルのコピーを 3 種類作成し、最低 2 種類のストレージメディア上に保存して、その 1 つのコピーを離れた場所に保存します。
バックアップ | 復元 | 同期 |
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Hybrid Backup Sync は、QNAP NAS から複数のローカル、リモート、クラウドストレージへデータをバックアップします。世代管理バックアップにより変更履歴は簡単に記録できます。 | データを消失した場合は、ローカル/リモート NAS やクラウドストレージからファイルを復元できます。総合的な災害復旧プランにより、重要なファイルをすぐに復元できます。 | ファイルは、ローカル NAS や外部デバイス、クラウドサービスへの、リモートサーバーの場合は RTRR、Rsync、FTP、CIFS/SMB を用いて一方向への同期が可能です。双方向の同期も QNAP NAS とリモート NAS/クラウドサービスの間で行えます。 |
QuDedupでバックアップと復元時間を大幅に短縮
重要: 現在、QuDedupはx86ベースのIntelまたはAMDプロセッサーを搭載したQNAP NASモデルのみ対応しています。
QuDedup 解凍ツールを使用して、コンピューター上で重複排除したデータを直接表示
バックアップしたファイルをコンピューター上に表示
QuDedup は、クライアントデバイス上でのブロックレベルの重複排除とデータの暗号化に対応しています。重複排除したデータはまとめて .qdff ファイルに変換されます。NAS を使用して重複排除した .qdff ファイルを表示する代わりに、使用中のコンピューター(Windows、Ubuntu、macOS)に QuDedup 解凍ツールをインストールすることで重複排除したファイルを元の状態に復元できます。
NAS、コンピューター、クラウドからのクロスデバイスアクセス
重複排除したデータを QNAP NAS やリモートサーバ、クラウドストレージにバックアップしておけば、コンピューター上で .qdff ファイルを復元・表示できます。それだけでなく、QuDedup 解凍ツールをクラウドストレージにインストールすれば、バックアップしたファイルや重複排除したファイルを表示することもでき、クラウドデータの転送コストを大幅に削減できます。重複排除したファイルは、File Station で表示・開くことができます。
註記:File Stationは将来のバージョンでサポート予定です。
世代管理バックアップをより速く
Hybrid Backup Sync は、クラウドストレージとリモート NAS への世代管理バックアップに対応しています。バックアップの世代数と保管期間が設定可能。バックアップの世代数を増やすほど、データ消失時のリスクを減らすことができます。
クラウドシーディングが簡単に
初めてのクラウド移行では、帯域制限のあるインターネット経由で転送するのではなく、クラウドサービスプロバイダのハードウェアアプライアンスを使用して、テラバイトのデータを素早く移動させることができます。Hybrid Backup Syncでは、オンプレミスのオリジナルとクラウドのコピーの間にリンクを確立できるリリンク機能を提供しているので、増分バックアップや同期作業を継続して行うことができます。これにより、効率が大幅に向上し、クラウドへの移行が格段に容易になります。
最適なネットワークポートを自動的に使用
最適なネットワークポートを自動的に選択 | 他のポートへの自動ファイルオーバー |
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インテリジェント・ネットワーク・アナライザが、タスクに最適な物理ネットワークポートを選択します。 | データを消失した場合は、ローカル/リモート NAS やクラウドストレージからファイルを復元できます。総合的な災害復旧プランにより、重要なファイルをすぐに復元できます。 |
最適なネットワークポートを自動的にトランスファー |
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ファイルは、ローカル NAS や外部デバイス、クラウドサービスへの、リモートサーバーの場合は RTRR、Rsync、FTP、CIFS/SMB を用いて一方向への同期が可能です。双方向の同期も QNAP NAS とリモート NAS/クラウドサービスの間で行えます。 |
TCP BBR対応による、高速クラウドバックアップ
Hybrid Backup Sync は輻輳制御の TCP BBR アルゴリズムに対応しており、エクストラネットのデータ転送速度を大幅に向上しました。ハイブリッドストレージソリューションを導入する企業は、NAS 上に保存されたファイルを快適な転送速度でクラウドへバックアップ、同期できるようになり、オフサイトでのバックアップが効率的になります。
注:TCP BBR機能はQTS 4.4.1から利用可能です。
簡素化したワークフローを実現するユーザーフレンドリーなインターフェイス
Hybrid Backup Sync のユーザーフレンドリーなインターフェイスにより、ジョブやスケジュールのステータスを簡単に閲覧できます。バックアップ/復元、ジョブの同期を簡単に設定し、ストレージ領域を管理できます。
ジョブステータスを
一覧で表示
全てのジョブ、接続サーバー、クラウドストレージの状態をすぐに閲覧できます。アラームログでアラートを気軽に確認できタイムリーな対応を可能にします。
ジョブプロファイルを
作成する。
事前にリモートサーバーまたはクラウドストレージのプロファイルに名称を付けて保存することで、複数のストレージ領域を適切に管理できます。NASじょうのストレージ空き容量が確認でき、バックアップスケジュールを柔軟にアレンジすることができます。
柔軟にジョブスケジュール
を作成
複数の定期的なバックアップジョブ(最大30)を設定でき、管理が柔軟に行えます。特定の時間にジョブを実行することも可能です。事前設定した要件でバックアップタスクを手動で編集し、要求ごとに事項することもできます。
主要なクラウドストレージサービスに対応
Hybrid Backup Syncは安全で柔軟なハイブリッドクラウドバックアップソリューションを提供します。プライベートクラウドとパブリッククラウドを活用し、費用対効果の高いIT環境を構築できます。万一、予期しないエラーが発生したときには、クラウド上にバックアップしたファイルからデータを簡単に復元できます。
4つの簡単なステップでバックアップジョブを作成
たった 4 つの簡単な手順でローカルフォルダからローカル、リモート、その他のストレージスペースにファイルをバックアップできます。ソースとなる場所を選択し、バックアップ先を割り当て、スケジュールを設定したら [適用] をクリックします。プロセス全体はひとつのウィンドウ内で完了できます。複雑な設定はありません。
スマートで効率的な管理
スマートなデータ縮小
種類/サイズ/日付でファイルをフィルターで分類し、選択したファイルのみが NAS やクラウドに保存されるようにできます。また、重複排除に対応しており、ストレージの使用効率を向上させます。
データ転送をより速く
柔軟な設定により複数のファイルを同時に処理し、複数のスレッドでデータを転送できます。大きなファイルを小さく分割し、ファイルの転送速度を大幅に向上し、作業を効率化します。
強化された暗号化技術
Hybrid Backup Sync は、クライアント側の暗号化、SSL接続、Amazon S3サーバー側の暗号化に対応、ファイル転送時やパブリッククラウドストレージに保存する際もデータを保護します。
柔軟な有線ネットワーク展開を実現する2つの10GbEポート
バックアップ
ローカルNAS
リモートQNAP NAS (RTRR)
クラウドサービス
一方向同期
ローカルNAS
リモートQNAP NAS (RTRR)
Rsyncサーバー
FTPサーバー
CIFS/SMBサーバー
クラウドサービス
アクティブ同期
リモートQNAP NAS (RTRR)
FTPサーバー
CIFS/SMBサーバー
クラウドサービス
双方向同期
リモートQNAP NAS (RTRR)クラウドサービス
QNAPのバックアップおよびデータ保護ソリューション:指先ひとつで利用できる完全なアプリ&ユーティリティ
QNAPは、ほとんどすべてのデータ保護要件に対し包括的なソリューションを提供します。以下を含むさまざまなソースをバックアップできるアプリ/ユーティリティの数々をご覧ください。
Boxafe
Hyper Data Protector
NetBak Replicator
スナップショット
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