まずはこれを見てください。
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図1
※ServeTheHomeのRAID Calculatorによる計算値です
https://www.servethehome.com/raid-calculator/, ビット不良率を 10の-15乗、リビルド速度を 150MB/secと仮定した、控え目な推定値
赤い数値をみてみると、ディスク8以上からリスクがとても高くなってしまうことがわかると思います。
そこで・・・
不具合リスクを少しでも回避するために
今回はフォースメディアでおススメしたい「RAID 50」についてご紹介したいと思います。
RAID 50って何?
読み方:レイドゴーマルとかレイドゴージュウ とよぶ
RAID 50とは、2つ以上のRAID 5 アレイでRAID 0 状のストライピングアレイを構成します。(下図参照)
同一の本数で構成されるRAID 5よりも高いアクセス性能と、より強力なデータ保護性能を提供します。
ひとつのRAID5相当アレイを「サブセット」あるいは「サブアレイ」と呼び、3つ以上のサブセットで構成することも出来ます。
また、2つ以上のRAID 6 アレイでRAID 0 状のアレイを構成する、RAID 60もあります。
図2
RAID 50のメリットって?
1. リビルド時間の短縮
近年、HDDの大容量化や、ストレージシステムの多ベイ化が進んでいますが、HDDの性能そのものは飛躍的な向上を果たしたとは言い難く、結果、リビルド時間は増大の一途をたどり、また、RAIDのりビルド時間の増大は、ストレージシステムの構築や運用において無視できない影響を与えるようになりました。
以前は数十分から数時間程度だったRAIDのリビルド時間が、現在では100時間を超えてしまうケースも少なくありません。
そしてそれは、RAIDアレイの縮退中や、リビルド中に2本めのディスクが故障してしまう、データロストの危険性を増大させています。
さらに、RAIDのリビルド中は少なからずシステムに負荷がかかります。これがシステム安定性やパフォーマンスを低下させることを意味します。現在の広大なストレージスペースは、リビルド中の不安定な状態やパフォーマンスが低下している時間をも長大化させているのです。
単一のRAID 5アレイと比較して、RAID 50では、サブセット内でリビルドが完結するため、2つのサブセットなら1/2、3つなら1/3と、リビルドの時間を劇的に短縮する効果があります。
2. 冗長性能の向上
さらにRAID 50では、複数のRAID 5によるサブセットでアレイが構成されているため、サブセット1つにつき1本のディスク故障に耐える冗長性を発揮します。
3. アクセス性能の向上
また、RAID 50では、サブセットごとにストライプされているため、RAID5よりもアクセス性能の向上効果を得ることが出来ます。
パフォーマンス向上は、特にランダム書き込みのアクセスで効果が顕著になります。
図3
さらに、Qtierを組み合わせることで
さらなる最適化が可能になります!!!
※QESはQtierに対応していません
QTS、QESの違いについてはこちら
Qtierについてはこちら
たとえば
SSD RAID 50 + HDD RAID 50 + Qtier
図4
この組み合わせは、TES-3085U、TES-1885Uのような大容量&高性能ストレージに
最も効果を発揮できる構成なのです。
RAID 50のデメリットって?
RAID 50にもいくつかのデメリットが存在します。
1. ディスク数が6本以上必要
2. 搭載容量効率の低下
同じ本数で構成したアレイでも単純にサブセットの数が増えるほど、構成本数あたりの容量効率は低下します。
3. 限定的な冗長性
例えば、8本のディスクでRAID 6を構成し、同じ本数でサブセットを2つにしたRAID 50とでは、最大2本のディスク故障に備える冗長性は同等ですが、RAID 6が、「どの2本」の故障であっても冗長性を保つのに対し、RAID50では、「異なるサブセットごとに1本ずつ」という限定がつきます。
つまり、以下のように異なるサブセットごとに1本ずつまでなら故障したとしても冗長性を保つことができます。
図5
RAID 50のご説明は以上です。
いかがでしたか?
ご紹介した通り、RAID 50はデメリットもいくつかありますが、HDDが故障した際のリビルド時間の短縮やパフォーマンス向上できるなどメリットもたくさんあります。
弊社ではご要望に応じて、用途に合ったRAID構成をご選択いただけます。
もちろんRAID 50構成も承っておりますのでその旨申しつけください。
何かご不明点、疑問点等ございましたらお気軽にお問合せください!!
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ご閲覧頂きありがとうございました。
2018/10/18 RK