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2.5GbEポート搭載のTS-x53Dリリース、従来モデル、他社製品との違いは?

2020/7/3 (QNAP) - Intel Celeron クアッドコアプロセッサーに2.5GbEポートを搭載した TS-x53D シリーズがリリースされました。ここでは、製品の特長と従来モデルや他社製品との違いを説明します。

 

2.5GbE が小型NAS の主流に

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QNAPが中小企業向けNASの主力製品である TS-x53シリーズの最新モデルとして、2.5GbEポート搭載の「TS-x53Dシリーズ」をリリースしました。

スマホが5Gになり、無線LANもWi-Fi 6 (802.11ax、9600 Mbps) への移行が始まり、SSDの大容量化と低価格化が進む中で、NASのさらなる高速化も求められるようになりました。QNAPはこれまでも10GbE/5GbEカード、USB-C - 5GbEのネットワークアダプターなどを提供してきましたが、NASの標準ポートを1GbEから2.5GbEにグレードアップすることで、より低価格に、より簡単にマルチギガ環境を導入できるようになりました。

2020年春以降、このモデルを含め多くのシリーズがモデルチェンジされますが、ほとんどのモデルで2.5GbEが標準となります。

NASの高速化は企業だけでなく個人ユーザーにも求められており、企業よりもむしろ個人のゲーミング用途、マルチメディア用途での普及が早いかもしれません。実際に、QNAPはTS-x53Dシリーズをゲーム用ストレージとしても位置付けていて、価格をみても個人ユーザーに十分に手の届く製品になっています。

 

TS-x53Dシリーズの特長、従来モデルとの比較

Intel Celeronクアッドコアプロセッサー、4GBメモリー搭載 (最大 8GB)で、数十人規模の中小企業や部門、マルチメディアクリエイター、ARMプロセッサー採用のローエンドモデル (TS-x31系など)では物足りない個人ユーザーに適したモデルです。

6/4/2ベイのラインアップで、数TBから数十TBのファイルサーバーの構築が可能です。市販されている最大容量の16TB HDDを6台搭載すると、物理96TB、RAID 5で80TBのストレージを組めてしまいます。

6ベイモデルにHDD x 4台 (RAID 5)、SSD x 2枚 (RAID 1)を搭載してQtier自動階層化を設定する構成もオススメです。また、導入時は6ベイモデルにHDD x 4台のみを搭載し、容量がいっぱいになったときに空きスロットにHDDまたはSSDを追加することもできます。

このシリーズの最大のポイントである2つの2.5GbEのLANポートは、大容量ファイルを扱うユーザー、同時アクセスの多い拠点、また大容量のバックアップが必要な環境などで威力を発揮します。小規模拠点や個人ユーザーであれば、QNA-UC5G1T USB-C - 5GbEアダプターを接続したPCとTS-x53Dと直接接続する使い方も可能です。リンクアグリゲーションで1GbEポートを複数束ねて使用している企業であれば、2.5GbEに切り替えることでネットワークをシンプル化し、スイッチの使用ポートも節約できます。

このクラスのNASでPCIe拡張スロットを持つのも他社製品にない特長です。

 

TS-653DTS-453DTS-253D

 

2017年5月リリースのTS-x53Bシリーズで初めて採用された、ドライブトレイの見えないすっきりとしたデザインです。
フロントカバーを外すとドライブトレイを引き出すことができます。3.5インチHDDはネジ不要、2.5インチSSD搭載時はネジ止めをします。

443_1583119827_TS-453D_Hot-swappable.pngts-x53d_drive_tray.png

 

TS-x53Bおよび廉価版のTS-x53Be (2018年4月リリース)とのモデル比較です。
CPU、メモリー、LANポートなどの基本性能を向上させながら、オーディオ入出力をなくすなどのコストダウンが図られています。

 

主な変更点

  • Intel Celeronの最新プロセッサーを搭載
    Intel Celeron J3455 クアッドコア 1.5 GHz → Intel Celeron J4125 クアッドコア 2.0 GHz に変更されました。
    PassmarkのCPUベンチマークは2227 → 3035にアップしています (2020年7月時点)。

  • メモリー規格がDDR3L SODIMM → DDR 4 SODIMMに変更
    標準は4GB x 1枚で、4GB x 1枚を追加することで8GBに増設できます。
    TS-x53Bは2GB x 2枚だったので、増設時は元のメモリーを抜いて、4GB x 2枚または8GB x 1枚を搭載する必要がありました (TS-x53Beは4GB x 1枚)。
    ちなみに、製品仕様は最大8GBですが、8GB x 2枚を搭載すれば16GBで動いてくれたりします (サポート対象外ですが)。

  • LANポートが1GbEポートから2.5GbEポート (2.5G/1G/100M対応)にアップグレード
    QNAPがマルチギガ対応スイッチのラインアップを増やしているほか、NETGEAR、バッファロー、I-O DATAなどもマルチギガ対応スイッチをリリースしています。
    既設のLANケーブルをそのまま利用可能で、10GbEまでは不要、限られた予算でネットワークをアップグレードしたい中小規模のユーザーにおすすめの選択です。
    (注意) 2世代前までの4/6ベイモデル (TS-x53A、TS-x53 Pro) は1GbE x 4ポートだったので、3ポート以上使用しているユーザーはネットワークの見直しが必要です。

  • 2ベイモデルの拡張スロットが PCIe Gen.2 x4 にアップグレード (4/6ベイモデルは従来モデルと同じ PCIe Gen.2 x2)
    旧モデルは2/4/6ベイが共通仕様になっていましたが、新モデルではリソースに余裕がある2ベイモデルをGen.2 x4にアップグレードしています。

  • HDMI 1.4b から 2.0a にアップグレード、ポート数は2 → 1に減少
    最大 4096 x 2160 @ 60Hz に対応します。

  • オーディオ入出力ポート、スピーカーを省略
    法人のファイルサーバー用途では不要、個人ユーザーでも使っている人はわずかだったと思いますので、省略によりコストダウンが図られたといえます。
 

ts-453d_ts-453b_front.png

図 : TS-453D、TS-453B、TS-453Be の比較 (フロント)

 

ts-453d_ts-453b_rear.png

図 : TS-453D、TS-453B、TS-453Be の比較 (リア)

 
スペック比較を表にまとめした。
TS-x53D New!TS-x53B (在庫限り)TS-x53Be (在庫限り)
TS-453D TS-453B フロント TS-453Be フロント
リリース 2020年7月 2017年5月 2018年4月
モデル TS-653D (6ベイ)
TS-453D (4ベイ)
TS-253D (2ベイ)
TS-653B (6ベイ)
TS-453B (4ベイ)
TS-253B (2ベイ)

TS-453Be (4ベイ)
TS-253Be (2ベイ)
CPU Intel Celeron J4125 クアッドコア 2.0 GHz (最大 2.7 GHz)
Intel UHD Graphics 600
Passmark スコア 3035
Intel Celeron J3455 4コア 1.5 GHz (最大 2.3 GHz)
Intel HD Graphics 500
Passmark スコア 2227
メモリー 2 x DDR4 SODIMM
標準 4GB (1 x 4GB)、最大 8GB
2 x DDR3L SODIMM
標準 4GB (2 x 2GB)、最大 8GB
2 x DDR3L SODIMM
標準 4GB (1 x 4GB)、最大 8GB
ドライブ 6/4/2 x 3.5”/2.5” SATA 6Gb/s HDD/SSD 6/4/2 x 3.5”/2.5” SATA 6Gb/s HDD/SSD 4/2 x 3.5”/2.5” SATA 6Gb/s HDD/SSD
M.2 SSD オプション (QM2カード使用)
LAN 2 x 2.5GbE (2.5G/1G/100M) 2 x 1GbE
USB 2 x USB 3.2 Gen.1
3 x USB 2.0
5 x USB 3.2 Gen.1
1 x USB 3.2 Gen.2 Type-C (USBクイックアクセス)
5 x USB 3.2 Gen.1
拡張スロット 6/4ベイ : 1 x PCIe Gen.2 x2
2ベイ : 1 x PCIe Gen.2 x4
1 x PCIe Gen.2 x2
HDMI 1 x HDMI 2.0a
(4096 x 2160 @ 60 Hz)
2 x HDMI 1.4b
(3840 x 2160 @ 30 Hz)
オーディオ なし 入力 : 2 x 3.5mm マイク入力ジャック
出力 : スピーカー、3.5mm ラインアウトジャック
ディスプレイ なし OLEDディスプレイ なし
SDXCカードリーダー なし 1 なし
リモコン オプション 付属 (RM-IR004) オプション
 

TS-x53Dをより快適に使うためのアクセサリー

QNAPは拡張カードをはじめ、アクセサリーも充実しています。

QXG-10G2SF-CX4

10GbE / 5GbEカード

10GBASE-T、NBASE-T (マルチギガ)、SFP+ ポートのラインアップをもつ10GbEカード、5G/2.5G/1G/100Mの4スピード対応の1/2/4ポート拡張カードなどがあります。

qm2-2s10g1t.png

QM2カード

M.2 SSDを2枚搭載できる拡張カードです。SATA SSD用、PCIe NVMe用のカードがあるほか、M.2 SSD + 10GbE 1ポート付きのカードもあります。

TS-x53Dの拡張スロットはPCIe Gen.2 x2 のため、SSD、10GbEのパフォーマンスをフルで出せない点には注意が必要です。

QDA-A2AR 2

QDA-A2AR
ドライブアダプター

3.5インチドライブベイに2枚の2.5インチSSDを搭載するためのドライブアダプターで、RAID 0/1にも対応します。

TS-453Dに HDD x 3台 (RAID 5) + QDAでSSD x 2枚 (RAID 1) を搭載してQtier自動階層化環境を構築できます。

QSW-1208-8C フロント

QSW-1208-8C
10GbEアンマネージドスイッチ

10GbE SFP+ x 4ポート、10GbE SFP+/RJ-45コンボ x 8ポートのスイッチで他社製品に比べても安価です。

RJ-45ポートはNBASE-T (10G/5G/2.5G/1G/100M)対応です。

QSW-M408-4C フロント

QSW-M408シリーズ

L2 Webマネージドスイッチ

1GbE x 8ポート、10GbE (10G/5G/2.5G/1G/100M対応) x 4ポートのL2 Webマネージドスイッチです (2020年7月リリース)。

QNA-UC5G1T RJ-45ポート

QNA-UC5G1T
USB-C - 5GbEアダプター

TS-x53DやPCに5GbEポートを追加できる、USB-C - 5GbE変換アダプターです。

短いUSB Type-A - Type-Cケーブルを同梱しています。

 

他社製品とのスペック比較

同じCPUを搭載するSynologyのNASとも比較してみました。

TS-x53Dシリーズの優位点は、やはり2.5GbEポートとPCIeスロットによる拡張性でしょう。拡張エンクロージャーによって増やせるドライブ数もQNAP NASの方が多いです。

QNAP TS-x53DSynology DSx20+
リリース時期 2020年7月 2020年5月
モデル TS-653D (6ベイ)
TS-453D (4ベイ)
TS-253D (2ベイ)

DS920+
(4ベイ)
DS720+ (2ベイ)
CPU Intel Celeron J4125 クアッドコア 2.0 GHz (最大 2.7 GHz)
Intel UHD Graphics 600
メモリー

2 x DDR4 SODIMM
標準 4GB (1 x 4GB)、最大 8GB

2 x DDR4 SODIMM
4ベイ : 標準 4GB、最大 8GB
2ベイ : 標準 2GB、最大 6GB
ドライブ 6/4/2 x 3.5”/2.5” SATA 6Gb/s HDD/SSD 4/2 x 3.5”/2.5” SATA 6Gb/s HDD/SSD
M.2 SSD オプション
(QM2カード使用、SATA or NVMe)
2 x M.2 PCIe NVMe
ドライブ拡張 6ベイ : 最大14ベイ
4ベイ : 最大12ベイ
2ベイ : 最大10ベイ
(TR-004 x 2台、またはTLシリーズ 1台)
4ベイ : 最大 9ベイ
2ベイ : 最大 7ベイ
(DS517 x 1台)
LAN 2 x 2.5GbE (2.5G/1G/100M) 2 x 1GbE
ネットワーク拡張 10GbE、5GbE、Wi-Fiなど
(拡張カード使用)
なし
USB 2 x USB 3.2 Gen.1
3 x USB 2.0
2 x USB 3.2 Gen.1
eSATA なし 1
拡張スロット 6/4ベイ : 1 x PCIe Gen.2 x2
2ベイ : 1 x PCIe Gen.2 x4
なし
HDMI 1 x HDMI 2.0a
(4096 x 2160 @ 60 Hz)
なし

 


2020/7/3 KH

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