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QNAP NASによるファイルバックアップのコツ

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バックアップの基本は、今も変わらず『3-2-1ルール』です。
①データはコピーして3つもつ(元データ + コピー1 + コピー2)
2種類以上の機器にデータを保存する
③バックアップの1つは遠隔地(クラウドサービスなど)で保存する

 

QNAP NASによる豊富なバックアップソリューションの中から、Hybrid Backup Sync (HBS 3)によるファイルバックアップのシナリオをご紹介します。

目次

    1. 何に備えるか

    2. RAIDを組んでいるから多分、大丈夫(?)

    3. バックアップ機の選択

    4. クラウドバックアップの検討(オンプレミス → クラウド)

    5. バックアップ機の容量

1.何に備えるか


何に備えるのか
 -ドライブ障害、本体障害、災害対策
ダウンタイムに対する要件
 -すぐに復旧させたい
 -数日以内に復旧できればいい
 -データ消失しなければ復旧に時間がかかってもいい
コスト
 -機種選定
 -運用コスト

 

2. RAIDを組んでいるから多分、大丈夫(?)

RAID
 -NAS内の単一(または数台の)ドライブ障害への対策 (not バックアップ)

 

RAID構成を組んでいてもバックアップは必須です。
 -RAID 5環境でドライブ2台が同時に故障
 -RAID再構築(リビルド)作業中にドライブ障害が発生
 -ドライブ故障に気づかず、デグレード状態で長期間運用されていた (1人情シスや、情シスがいない中小企業など)
 -データ容量が増えるほどバックアップが重要、なのに検討が後ろ向きになってしまうケース
 -システム更改などで、一時的にバックアップなしの状態でデータ移行を行うのも危険

 

ドライブの障害に備えたい、HDDが壊れてもデータを残しておきたいという観点からは、データ保護にはなります。しかし、リビルド中に他のドライブが壊れる、同時に何本も壊れる なんてこともあります。そうなったら、データは消失してしまいます。
RAIDはバックアップではありません。RAIDを組んでいるから安心、というのは大きな間違いです。

 

3.バックアップ機の選択

バックアップ機の選択.png

・バックアップ機の選定例
バックアップ機の選択例.png

※上図は拡大できます。
QNAPの製品は、共通のOS『QTS』が動いているので、どの機種をバックアップ機にしても、基本的にはバックアップがとれます。
なので、かならずしも同じ機種である必要性はありません。
容量に関しては、バックアップしたいデータ容量で決めます。

バックアップ機の選択シーン例

メイン機 1台に対してバックアップ機 1台
複数のメイン機に対してバックアップ機1台
 -各部門/拠点の小型NASのバックアップを大型NAS 1台でカバー
メイン機1台に対して複数のバックアップ機
 -使わなくなったNASの活用
 -財務/人事/機密データなどは、通常バックアップに加えて、別のバックアップを考える → 持ち出しできる小型NASなど(災害などで持ち出さなければいけない)

 

 

4.クラウドバクアップの検討(オンプレミス → クラウド)

対応クラウドサービス
QNAPのQTSは30以上のクラウドストレージサービスに対応(他社にない多さ)
最初のバックアップに相当の時間がかかる
 -数TB~数十TBのバックアップを開始する際、最初のフルバックアップに相当数の時間がかかる
それよりも、リストア (クラウド → オンプレNAS)が大変
 -(いつ復旧が終わるか分からない NW環境に依存)
 -安価なNAS/外付HDDでもいいのでローカルでバックアップを持つべき
クラウドストレージサービス側の制限に注意
 -APIコール数(クラウドストレージへのアクセス数の制限)



5. バックアップ機の容量

メイン機の容量が今後どのくらい必要なるか という観点から考えます。

バックアップ対象の容量 + 今後の増加量見込み (当たり前)
 -HBS3の重複排除 (QuDedup)による容量削減
 -ただし、容量見積もりのガイドラインがない (対象ファイルの性質による)
世代バックアップを行う場合
 -(単純には) 3世代バックアップなら3倍の容量
 -QuDedupによる容量削減
 -世代管理はスナップショットで行い、バックアップは1世代で運用する
 -スナップショットレプリカ (リモートスナップショット)

 

Hybrid Backup Sync (HBS 3)は、QNAPでは代表的なアプリケーションとなります。機能充実なのに無償で使えるところが大きなメリットとなります。

今後もHybrid Backup Sync (HBS 3)は随時アップデートされ、より使いやすくなっていくと思います。
フォースメディアで購入すると、Hybrid Backup Sync (HBS 3)についてのサポートも行っております。
不明点あればご連絡いただければと思います。

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2021/1/22 NS

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